とさでいず

愛車DJデミオのカーライフを中心に自転車、バイク、高知のおすすめスポット、写真についてなど色々と書いています

写真家であるからこそ、あなたはマナーを守るべき!

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こんにちは、Hiroです。

本日、非常に残念なニュースが飛び込んできました。

 デイリーPVが二桁程度の私が書いても、大きな意味はないかも知れません。

しかし、3年間滞在した北海道での出来事。どうしても書かずにはいられませんでした。

 

blog.goo.ne.jp

 

 

こちらのニュースは、
プロ写真家のケント白石先生のブログから、引用させていただきました。


道路から見える畑の中に佇む1本の木。
少し頭を傾けたように佇むこの木は、
いつしか旅人の中で「哲学の木」とよばれるようになっていました。

私もこの木は好きで、2007年以降の来道の際には
何度か訪れてファインダーに収めたものです。

 

One tree in morning mist... by Hiro Morioka500px.com

Canon EOS 50D
EF 28-80mm
56mm/ƒ/11/1/640s/ISO 200
Hiro Morioka

 

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春夏秋冬、それぞれに絵になる立ち姿。
多くの写真家や観光客を魅了したことでしょう。

しかし、近年この木の場所では農地への立ち入り、
駐車中のトラクターへの無断登場。
作業をしている農家さんに無許可でカメラを向けるなどの事例が目撃されています。

観光パトロールに直接に注意をされても
「遠くから来ているんだから」
「撮影中だ」「芸術のためなんだから」「お前は何様だ!」
などなど、横暴な観光客や写真家の態度が目立っており、
農家さんとしては苦渋の決断だったようです。

 

もともと、美瑛町の丘は農地であり、
一部を除けば「観光お花畑」などではありません。

しかし、その日本離れした風光明媚な景色は
前田真三先生をはじめ、多くの写真家たちに愛され。

また、町の行政も観光資源として、農地の景色を売り出しました。

ですが、ここは農家さんの私有地であり、仕事場でもあるのです。

あなたが社長だったとして、事務所に美しすぎるOLさんがいたとします。
毎日、昼夜問わずファンが写真を撮りに来て、あなたは仕事ができますか?

社長のあなたが彼女に仕事を頼もうとしても、
「撮影中だ!!」「取材中だ!」とファンが憤ります。

敷地の入り口に「関係者以外立ち入り禁止」の札を立てても、
ファンは勝手に敷地内に侵入してくるのです。

ついに苦渋の決断として、社長のあなたは彼女を解雇しました。
もちろん、社長であるあなたも彼女自身にも非はありませんでした。

これはまさに、そんな状態にも感じます。

プロ、アマチュアを問わず、写真家ひとりひとりが考え方を変えない限り、
同じようなことが全国の名所で続くことでしょう。

実際に複数の有名な寺社仏閣での三脚使用禁止や撮影禁止。

お祭りでの写真撮影禁止などもでています。

NHKのテレビドラマ「マッサン」で一躍有名になった広島県竹原市
マッサンの生家でもある竹鶴酒造も観光客によって、
かなりの迷惑を被ったようです。

以前は酒蔵の見学もできていたようですが、
ドラマの放映後、多くの観光客が押し寄せ、
無断で蔵への立ち入りもあったとか。
現在では立ち入り禁止となっています。

これ以上、自分の首をしめないためにも、
写真家として撮影される方は周囲の模範となるように行動しましょう。

そして、心に余裕があれば、
悪気のないマナー違反を犯す人々にさりげなく注意するなり、
啓蒙活動を行いましょう。

「写真家」=「迷惑な連中」では無く、
「写真を愛する紳士」「立派な芸術家」と受け止められるように。

 
そして、写真家ではない皆さんも他人事では無く、
その地に住んでいる人々の暮らしを尊重し、節度ある観光を心がけてください。

もう、旅の恥はかき捨ての時代は終わったのですから。

 

それでは。